広東省河源市紫金県臨江鎮で大規模抗議発生(ネット写真)
【新唐人日本2011年6月20日付ニュース】中国広東省河源市紫金県臨江鎮の蓄電池工場が排出した汚染物質で、現地では100人を越える子供たちが鉛中毒にかかっている。報道によると、地元政府は鉛中毒で入院している子供たちに退院を要求。このことが村民らの不満を引き起こし、1,000人を越える村民が道路を塞ぎ、治安部隊と衝突したという。
ネット上の書き込みによると治安部隊に暴力を振るわれ、村民数十人が負傷。情報はすでに封鎖されているという。
先月中旬、河源市紫金県臨江鎮の村民が集団鉛中毒になったとの情報が伝えられた。元凶は現地の蓄電池工場とされ、営業停止となった。現地村民によると、少なくとも135人が鉛中毒になり、ほとんどは子供たちだという。しかし、地元当局は70人の血中鉛濃度が基準を超えたことしか認めていないという。
香港の“明報”によると、6月17日、地元当局が鉛中毒で入院中の子供たちの退院を要求したことが村民らの不満を引き起こし、集団抗議の引き金となった。村民らは“私の健康を返して”と書いた横断幕を掲げ、道路を塞ぎ、当局の治安部隊と激しく衝突した。
一方、河源市政府は衝突事件は認めたものの、県の役人の話が村民の誤解を招いただけだと釈明。しかも事態は収拾がついたと説明した。
一方、18日、ネット上には事件の詳しい経緯が掲載された。書き込みによると、河源市臨江三威蓄電池工場の汚染物質排出によって、工場従業員や周辺村の過半数が鉛中毒になった。地元政府と工場の癒着の下、河源市臨江三威蓄電池工場は生産許可書がない状況で6年間違法操業を続け、夜になると有毒な鉛を排出していたという。5月17日にこのことが暴露されると、河源市政府、紫金県政府、臨江鎮政府は河源市疾病制御センターと共に偽の数値を発表し、 偽の血液検査結果を村民らに配布し、実際の検査結果は隠蔽したという。
更には近日、河源市臨江三威蓄電池工場と地元政府が驚くべき行動に出た。入院中の子供たちに退院を求めたという。
このことが引き金となり、6月8日、村民らが横断幕を掲げて、街頭に出て抗議。道路を塞ぎ、人命を疎かにする政府に抗議を示した。
当局は数十人の警官を現場に派遣し、村民らを鎮圧。女性や子供にも容赦なく手当たり次第殴りつけ、更なる怒りを招いた。現場にはますます多くの村民が集まり、暴力を振るう数十人の警官を取り囲んだ。
その後、当局は大勢の治安部隊を派遣。多くの村民が治安部隊の警棒に殴打され、一人が死亡、数十人が負傷。血だらけのまま警察車両に放り込まれた人もいたという。
書き込みによると、事態は深刻化しつつあり、地元政府は当日の夜、更に多くの武装警官や交通隊員を派遣し、手当たり次第暴力を振るったという。しゃがんでタバコを吸っていた人や、通りかかった学生も暴力から逃げられなかったという。
書き込みによると、この情報はすでに当局によって厳重に封鎖されているという。ネットユーザらに広く転載するよう呼びかけている。
(中国語)